弊社では樹脂塗装として、自動車バンパーの塗料等をメインに取り扱っております。
以下に代表的な自動車バンパーの塗装工程についてご紹介します。
自動車バンパーの代表的塗装工程
(1)バンパーはPP樹脂で成型されています。
塗装工程としては、前処理(成形後のバンパーの汚れを落とす工程で無い場合もあります。)→塗装前のエアブロー(除電と清掃)→プライマー塗装→ベース塗装→クリヤー塗装→焼付乾燥→検査工程 という流れになります。
一般的に使用している、PP樹脂とベース塗料は密着性が悪い為、ベース塗装の前にPP樹脂と密着性の良いプライマーを塗布します。
また、PP樹脂は耐熱性が弱く、ボディ塗装のように高温での焼付けが出来ない為、クリヤーは2液硬化型のウレタン塗料を使用し一般的な焼付温度は80~90℃です。
(2)ボディー塗装とバンパー塗装では、ライン構成・塗料種・焼付け温度が違います。
従ってカラーマッチングが重要となります。
(3)溶剤排出規制(VOC)対策により近年は溶剤量を減らす塗料も採用されています。
例) プライマー塗料の水性化・・・溶剤形のプライマーを水性化することで大幅なVOCの削減(80~90%)が出来ます。
ベース、クリヤー塗料のハイソリッド化・・・溶剤量を減らすことでVOCの削減(40~70%)が出来ます。
弊社の役割
(1)塗装ライン安定化のフォロー。
- 季節による最適塗装条件(最適シンナーの選定、吐出量条件等)の技術サポートをしております。
- ライントラブル未然防止の為、定期的にお客様のラインチェックを実施しております。
- もし万が一、ライントラブルが発生した場合、迅速な対応と原因の分析をするとともに、再発防止に努めます。
- 色差計によるボディーとのカラーマッチング管理を行っております。
(2)新材料、新色 導入時は、お客様、塗料メーカーとの事前検討を行い、スムーズなライン立ち上げにご協力いたします。
(3)塗装機器・用具、研磨材、マスキング材等の推進もしております。