断熱塗装で省エネ対策
2023.06.02
今回は掛川市にある物流会社様で施工しました、遮断熱塗料を使用した倉庫折板屋根塗替え工事をご紹介しま
す。屋根塗装が劣化した為、塗替え工事をご検討いただいておりましたお客様です。夏場の暑さ対策と雨漏り対策を
考慮し、遮断熱塗装をご提案し採用していただきました。
遮断熱塗装に期待できる1番の効果としては、「外気の熱を内部に伝えにくくし、省エネに効果がある」ということで
す。また、厚みのある塗装を行うため、小さな穴などを埋める効果や雨音の軽減も期待出来ます。
施工面積は約2200平方メートル、工期はおよそ5週間でした。
<施工前>
<塗装中>
日光を一番効果的に反射する白色を使用しました。しかし、年数が経ち表面が汚れてくると反射の効果が減って
しまいます。対策として最後にクリヤー塗装を行い長期に効果を発揮するようにしています。
今回のように屋根のみの塗装工事の場合、安全に作業を行うため落下と塗料飛散の対策が必要です。そのため
屋根の全周にパイプを固定しネットを取り付けました。
<施工後>
良い天気だと光の反射が強く、目を開けることも難しいです。また塗装前は熱くて触ることが出来ませんでした
が、塗装後は触っても問題ありません。効果があることを実際に体感できます。
*今回の塗装仕様です
下塗り・・・サーモアイプライマー(日本ペイント)
2液弱溶剤エポキシ樹脂高日射反射率(遮熱)さび止め塗料
中塗×2回・・・キルコ 遮断熱 (シンマテリアルワン)
水性特殊配合樹脂アクリルエマルション
上塗クリヤー・・・・キルコ 遮断熱 (シンマテリアルワン)
水性特殊配合アクリルシリコン
昨今、カーボンニュートラルやSDGsといった言葉に表わされるように、環境に配慮することが重要だという認識
が一層強まっています。建物への塗装で環境に貢献できることは多くはないですが、今回の事例のような断熱塗
料で金属屋根を塗装することで、冷暖房効率を良くし、電気使用量の削減が期待できます。
塗料の性能や特性は多種多様です。もしかしたら今お困りの事が塗装で解決することが出来るかもしれませ
ん。是非お気軽にご相談ください。
(株)エヌエー事務所棟・工場棟外部修繕工事
2021.02.16
弊社のグループ会社である(株)エヌエーの事務所棟、工場棟の外部修繕工事を行いました。
施工内容は主にシーリング打替え、外壁塗り替え、屋上防水、窓のクリーニングとなります。
今回は今後の建物の使い方や予算を考慮し、事務所棟と工場棟で塗装仕様を変えて施工しました。
事務所棟は20年耐候仕様、工場棟は10年耐候仕様での工事です。
事務所棟の外壁はALCという基材で構成されております。ALCは目地やサッシ廻りのシーリングが劣化し、隙間ができると雨漏りに直結してしまいます。
外壁を塗装するだけではなく、シーリングの打替えや増し打ちをすることで雨漏りを防止します。
【事務所棟施工前】
【事務所棟施工後】
弊社で作成したカラーシミュレーションを基に打ち合わせを行い、濃淡のはっきりしたモノトーン系2色で塗装することに決まりました。もともとブルー系の1色であった外壁がモノトーンの黒とライトグレーの2色にすることでより近代的で存在感のある建物に生まれ変わりました。
【工場棟施工前】
【工場棟施工後】
外壁の色を事務所棟の淡いライトグレーと同色にしました。今までより2棟の統一感が増し、全体の印象が明るくなり雰囲気が大きく変わりました。
【事務所棟屋上防水施工前】
【事務所棟屋上防水施工後】
屋上は塩ビシート防水でした。屋根からの雨漏りは確認されませんでしたが、表面は固くなりシートが破断している箇所もあり、いつ漏水してもおかしくない状態でした。今回は既存シートの撤去を行わず、絶縁工法にて施工しました。既存防水層と直接接着されていない絶縁工法は下地からの影響が少なく、既存シートを撤去する費用も大幅に削減することができます。
防水の改修工事は雨漏りしてからでは手遅れです。10年以上何もしていないという建物は一度屋上の点検をすることをお勧めいたします。弊社では無料で診断・見積もりをさせていただきます。
*今回の工事で使用した主な材料をご紹介します
≪事務所棟≫外壁・・・ALC
シーリング・・・超高耐久超高耐候1液ポリウレタン系シーリング 「オートンイクシード」(オート化学)
下塗り・・・可とう形エポキシ含有架橋エマルションフィラー 「DANフィラーリフレックス」(日本ペイント)
上塗り・・・超高耐候2液弱溶剤ラジカル制御系無機塗料 「UGプレミアムセラ」(ウチゲンオリジナル)
≪工場棟≫外壁・・・窯業系サイディング
シーリング・・・超高耐久1液ポリウレタン系シーリング 「オートンサイディングシーラント」(オート化学)
下塗り・・・窯業系サイディングボード改修用下塗材 「パーフェクトサーフ」(日本ペイント)
上塗り・・・超高耐候2液弱溶剤ラジカル制御系塗料 「ファインパーフェクトトップ」(日本ペイント)
弊社ではご予算や目的などに合わせて様々な仕様でのご提案が可能です。また素材や建物の形状に合わせた最適な色彩プランの提案も得意としております。是非お気軽にお問い合わせくださいませ。
U社様 開発棟外部改修工事
2020.03.24
U社様建屋の外部改修工事を行わせていただきました。今回の施工内容は主にシーリングの打替えと
外壁等の塗装です。
改修工事を検討されたきっかけは雨漏りでした。外壁の基材が押出成形セメント板で、目地やサッシ廻り
のシーリングが破断すると雨漏りが発生しやすい構造でした。
さらに外壁は雨垂れ汚染も多く、基材の保護と美観の回復が必要なため全面塗装を行いました。
【施工前】
【シーリング施工前】
【シーリング施工状況】
シーリングが破断しています。構造上、シーリングが破断すると雨漏りに直結します。シーリングの厚み
を確保するため、既存のシーリングは撤去します。塗装にハイグレード仕様を採用いただいたため、シー
リング材も同様に高耐久、高耐候の材料を使用しました。またシーリングの色は外壁色と近い色の材料
を使用することも重要です。
【施工後】
*今回使用した材料等をご紹介します
シーリング・・・超高耐久超高耐候1液ポリウレタン系シーリング「オートンイクシード」(オート化学工業)
下塗り・・・2液弱溶剤浸透造膜エポキシ樹脂シーラー 「ファイン浸透造膜シーラー」(日本ペイント)
中塗り、上塗り・・・超高耐候2液弱溶剤ラジカル制御型無機塗料 「UGプレミアムセラ」(ウチゲンオリジ
ナル塗料)
防汚コーティング・・・無機系超低汚染コーティング剤 「ニッペクリスタコート」(日本ペイント)
壁からの雨漏り防止の為、高耐久高耐候シーリングにより打替えを行い、上塗りに無機系を塗装すること
で紫外線から外壁を守り、さらにクリスタコートの超低汚染性により表面に汚れが付着しても水の力で洗い
流す効果を持たせています。現状では最上級の仕様です。
事務所や工場建屋、物流倉庫などは予算の面から高仕様は採用されないことが多くなっております。
しかし、住宅同様に高耐候仕様にすることで、工事の回数を減らすことができるため、ランニングコスト
を減らすとともに、工事施工による近隣への迷惑やご担当者様のご負担も減らすことができます。
面積が大きくなるので通常は材料費の負担も大きくなるところですが、塗料総合商社としての当社の
強みを活かして、最上級仕様もお値打ちに施工いたします。
是非ご相談くださいませ。
Y社様工場床 AGV磨耗対策塗装工事
2013.03.26
Y社様の工場でAGV(無人搬送車)通路床の車輪部分が磨耗して困っていると相談を受け、『水性硬質ウレタン』の塗り床材を提案し施工した事例をご紹介します。
画像を見るとAGVの車輪が繰り返し通る部分だけが極端に磨耗しているのが分かると思います。
現状塗膜はエポキシ樹脂で膜厚は2mm程度、その上に従業員の方にて中膜タイプのエポキシ樹脂塗料で定期的に補修塗りをしていました。
床が磨耗してしまうとAGVの車輪が滑って予定通りの位置で停止出来なく、自動での切り返し時や連結時などにおいて不具合が起きてしまうとの事でした。
お客様の要望としては、
①耐磨耗性が極めて高いこと
②重量物に耐えられること
③滑りにくいこと
でした。
そこで今回提案したのが『水性硬質ウレタン』の塗り床材です。
通常は工場の塗り床で強度が求められる場合は『エポキシ樹脂モルタル』などが定番ですが、それでも繰り返しAGVが通過する部分のトップコートは磨耗してしまいます。
『水性硬質ウレタン』は耐摩耗性や耐衝撃性が極めて高い塗り床材です。平滑な仕上の『ペースト工法』と、適度な防滑性の『モルタル工法』があり、どちらも耐摩耗性や耐衝撃性は高いのですが、今回はより耐摩耗性に優れ防滑性もある『モルタル工法』を提案しました。
『水性硬質ウレタン』といえば、施工中の臭気が無く耐熱性にも優れている為に、厨房や食品工場で採用されることが圧倒的に多いのですが、意外にもこのようなAVGなどの自動搬送車の床にも適しているのです。
では、施工方法をご説明します。
まずは外周の端部、設備の架台などの役物廻り、さらに等間隔の目地のカッター入れを行います。
密着力の強化と反り防止が目的です。
続いて旧塗膜の撤去です。水性硬質ウレタンを施工する場合は、旧塗膜の撤去が原則です。
狭くてハツリ機が入らない箇所は完全撤去が厳しいと思ったのですが、手工具も使い綺麗に撤去できました。
画像はカッターを入れた箇所の拡大図です。
外周は深めに溝を入れました。
続いて骨材を混ぜた水性硬質ウレタン塗料を金コテで塗り広げていきます。
今回は1㎡あたり12㎏の塗布量としました。この場合膜厚は6mm程度になります。
モルタル工法の場合はプライマー無しで直接塗っていきます。
動画を見ていただくとかなりバサバサしていて塗りにくい材料なのが分かると思います。
金コテで目的の厚みになるよう材料を広げ、再度金コテで押さえた後、最後にローラーで整えることによって色ムラ・コテムラ・骨材ムラを軽減することができます。
完成です。塗装直後なのでまだ若干光っていますが、硬化が進むと落ち着いたツヤ消になります。モルタル工法は1日で施工できるのも特徴です。今回は画像の場所以外にも磨耗が酷いエリアを同時に塗装させていただきました。
拡大画像です。
モルタル工法の場合はセラミックの骨材が大きいので、ザラザラした防滑性のある仕上がりです。
AGV通路の床塗料の剥離や摩耗でお悩みの方は、是非一度弊社までお問い合わせください。
現場の状況を拝見しご要望をお聞きしたうえで、最適な施工仕様を提案いたします。
廃水処理設備改修施工事例
2011.11.09
工場・事務所改修施工事例
2011.11.09