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ウチゲンの強み・特徴がよくわかる12の数字とキーワード

「焼付塗装」と内山玄治

現代の自動車やオートバイの塗装では当たり前になっている「焼付塗装」。100℃以上の熱で硬化させる特殊な塗料を用いる塗装で、溶剤を使う揮発型塗料に対して圧倒的な耐久性や密着性を誇ります。オートバイ産業が花開いた戦後の浜松を舞台に、この「焼付塗装」の普及に大きく貢献したのが、本田技研の本田宗一郎氏と日本ペイント、そして内山玄治でした。 本田氏のこだわる「海外製品に負けない高品質な塗装」を実現するために、玄治は日本ペイントの開発陣と二人三脚で、「メラミン焼付塗料」の実用化に奮闘。1948年8月に発売されたホンダ初の本格二輪車「ドリーム D型」に、国内初の焼付塗装が施されました。 そしてこの出来事は、日本中のあらゆる工業製品に焼付塗装が浸透していく、新しい時代の幕開けとなったのです。