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Y社様工場床 AGV磨耗対策塗装工事

2013.03.26

 Y社様の工場でAGV(無人搬送車)通路床の車輪部分が磨耗して困っていると相談を受け、『水性硬質ウレタン』の塗り床材を提案し施工した事例をご紹介します。

画像を見るとAGVの車輪が繰り返し通る部分だけが極端に磨耗しているのが分かると思います。
現状塗膜はエポキシ樹脂で膜厚は2mm程度、その上に従業員の方にて中膜タイプのエポキシ樹脂塗料で定期的に補修塗りをしていました。
床が磨耗してしまうとAGVの車輪が滑って予定通りの位置で停止出来なく、自動での切り返し時や連結時などにおいて不具合が起きてしまうとの事でした。

お客様の要望としては、
 ①耐磨耗性が極めて高いこと
 ②重量物に耐えられること
 ③滑りにくいこと
でした。

そこで今回提案したのが『水性硬質ウレタン』の塗り床材です。

通常は工場の塗り床で強度が求められる場合は『エポキシ樹脂モルタル』などが定番ですが、それでも繰り返しAGVが通過する部分のトップコートは磨耗してしまいます。
『水性硬質ウレタン』は耐摩耗性や耐衝撃性が極めて高い塗り床材です。平滑な仕上の『ペースト工法』と、適度な防滑性の『モルタル工法』があり、どちらも耐摩耗性や耐衝撃性は高いのですが、今回はより耐摩耗性に優れ防滑性もある『モルタル工法』を提案しました。
『水性硬質ウレタン』といえば、施工中の臭気が無く耐熱性にも優れている為に、厨房や食品工場で採用されることが圧倒的に多いのですが、意外にもこのようなAVGなどの自動搬送車の床にも適しているのです。

では、施工方法をご説明します。
まずは外周の端部、設備の架台などの役物廻り、さらに等間隔の目地のカッター入れを行います。
密着力の強化と反り防止が目的です。

続いて旧塗膜の撤去です。水性硬質ウレタンを施工する場合は、旧塗膜の撤去が原則です。
狭くてハツリ機が入らない箇所は完全撤去が厳しいと思ったのですが、手工具も使い綺麗に撤去できました。

画像はカッターを入れた箇所の拡大図です。
外周は深めに溝を入れました。

続いて骨材を混ぜた水性硬質ウレタン塗料を金コテで塗り広げていきます。
今回は1㎡あたり12㎏の塗布量としました。この場合膜厚は6mm程度になります。
モルタル工法の場合はプライマー無しで直接塗っていきます。
動画を見ていただくとかなりバサバサしていて塗りにくい材料なのが分かると思います。

金コテで目的の厚みになるよう材料を広げ、再度金コテで押さえた後、最後にローラーで整えることによって色ムラ・コテムラ・骨材ムラを軽減することができます。

完成です。塗装直後なのでまだ若干光っていますが、硬化が進むと落ち着いたツヤ消になります。モルタル工法は1日で施工できるのも特徴です。今回は画像の場所以外にも磨耗が酷いエリアを同時に塗装させていただきました。

拡大画像です。
モルタル工法の場合はセラミックの骨材が大きいので、ザラザラした防滑性のある仕上がりです。

AGV通路の床塗料の剥離や摩耗でお悩みの方は、是非一度弊社までお問い合わせください。
現場の状況を拝見しご要望をお聞きしたうえで、最適な施工仕様を提案いたします。

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